1834(天保5)年7月4日、『南総里見八犬伝』で有名な江戸の作家、滝沢馬琴は長男の宗伯とともに、夜の8時過ぎに江戸名所百景の1つとされる筋違内(すじかいない)の茶屋で涼んで、甘酒を飲んだ。甘酒1椀12文。もっと飲みたかったのだろう。その日の『馬琴日記』には「茶碗が小さい」と記されていた。 甘酒というと、現在では冬の飲み物という印象が強い。(67ページ掲載記事から抜粋) *テキスト版記事の文字数:711文字
(※) 「読者特価」でご購入の際、日経IDに未ログインの場合は途中で通常価格が表示されることがあります。ご購入画面をそのまま進んでいただき、「次へ(お客様情報の入力へ)」のボタン押下後に表示されるログイン画面で日経IDをご入力ください。特価適用IDであれば、表示が特価に変わります。