作家、有吉佐和子が『恍惚の人』で、自宅介護の悲劇を描いたのは1970年代のこと。徘徊や幻覚症状を起こす老人に振り回され、家族生活が破綻していく。ある日、息子がこうつぶやく。「パパも、ママも、こんなになるまで長生きしないでね」それから40年、日本の各地には、様々な「老人ホーム」が建てられてきた。老後の選択肢が増え、有吉が描いた絶望は回避されたかに見える。(26〜27ページ掲載記事から抜粋) *テキスト版記事の文字数:478文字
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