高層ビルの足元に食い込むようにして、大正期の典型的な意匠を見せる近代建築が残った。当時の大手設計事務所だった横河工務所の松井貴太郎が設計した日本工業倶楽部会館だ。辰野金吾が手がけた東京駅から6年後の1920年、その斜め向かいの丸の内地区に竣工した。 築80年の建物が、内外観ともによく保存されている──。一見、そう信じてしまいそうになる。(16〜21ページ掲載記事から抜粋) *テキスト版記事の文字数:5520文字
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