紀伊國屋文左衛門は,紀州から江戸へみかんを運んで巨利を得た。彼はまず,産地・紀州と消費地・江戸で,みかんの値段に大差があることを知る。この時,紀州下津港は風波に見舞われて航路が途絶え,みかんを運べなくなっていた。紀州ではみかんが余って値が下がる。江戸はみかんに飢え,値が上がる。 これを知った文左衛門は嵐の中,決死の覚悟でみかんを江戸に運ぶ。(161ページ掲載記事から抜粋) *テキスト版記事の文字数:1750文字
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